ヤマト運輸株式会社 城東営業所様
カーボンニュートラルへのリーディングカンパニーとしてEVを集中配備
CO2排出量とエネルギーコストを低減
導入の背景
ヤマト運輸様は2030年までに温室効果ガス(GHG)の排出量を2020年度比で48%削減し、2050年には実質ゼロにする目標を掲げています。そのために2030年までに2万3500台のEVを導入予定で、さらに810拠点に太陽光発電設備を設置するなど、脱炭素のリーディングカンパニーとして積極的な取り組みを進めています。
EV導入には充電インフラが必要不可欠となりますが、設置場所や電力管理面で課題がありました。
設置レイアウトの最適化が必要
荷物の積み込み作業と充電作業を両立させるため、建物付近に充電器の設置が必要であり、
多数台EV充電器を限られたスペースに設置しなければなりませんでした。
EV充電計画の最適化が必要
複数台のEVを導入した場合、拠点のピーク電力が増加し電気料金が増加する虞があるため、複数台EVを充電制御するエネルギーマネジメントの仕組みが必要となります。さらに、一日の走行に必要な充電量を確保しなければ稼働に影響がでることから、稼働と充電を両立するEV充電計画の最適化が必要でした。
主なご支援内容
その課題を一気に解決したのが「エモプラっと」でした。「エモプラっと」は商用EVおよび付帯設備の導入コンサルティングサービス、充電器周辺設備の設置、商用EV稼働マネジメントシステム「エモ助」をパッケージ化するものです。
天吊式充電を採用し、充電
複数台のEVを導入した場合荷物の積み込み作業性を損なわない手法として、天吊式充電器を提案しました。
普段は天井にケーブルが収納されており、必要な時にケーブルを降ろして充電することで、作業性を損なわず充電が可能となりました。さらには、ケーブルが上部に収納されていることで、躓き等の雑災害の防止が図れました。
最適なエネルギーマネジメントをマルチベンダーで実現
商用EV稼働マネジメントシステム「エモ助」の導入により、走行計画に基づく最適な充電計画や、車両の電池残量や状況を把握できるダッシュボードなど、日々の商用EVの稼働をサポート致しました。
導入後の成果
城東営業所様では、24年2月よりEV車両として日野自動車のデュトロ Z EV5台、三菱ふそうのeCanter22台を導入されております。
EV導入により、城東営業所様では従来のディーゼル車に比べてCO2排出量が約1/2、エネルギーコストが約1/3となっており、環境面・経済面に効果が現れております。
担当者コメント
CUBE-LINX カスタマーソリューション部 マネージャー
飛田 直樹
ヤマト運輸様にとって使い勝手のよい充電インフラの構築とシステム導入をサポートさせていただきました。
今後もヤマト運輸様の脱炭素ニーズの実現に向け、より良いパートナーとなるべく全力を尽くして参ります。